婦人科
生理(月経)について
こんなお悩みに対応しております
- 生理日をずらしたい
- 月経量が多い
- 生理痛がつらい
月経不順
月経は、1回の周期(月経が始まってから次の月経が始まるまでの期間)が25日~38日以内、持続期間が3日~7日が正常であるとされています。しかし、何らかの原因でこのサイクルなどが乱れることがあり、このことを「月経不順」と言います。仕事が忙しい・心配ごとがあるなどで精神的なストレスがたまったり、激しい運動を繰り返したり、極端なダイエットをするとホルモンの分泌に支障が出て月経不順になることがあります。
「生理の周期がバラバラ」「8日以上生理が続く」「生理が極端に短い」などの心当たりのある方は、一度受診されるとよいでしょう。
月経不順の原因にホルモンの異常があるかどうかは月経初日から5日以内の採血で調べることが出来ます。経血量の異常の原因を超音波検査で調べることも出来ます。
基礎体温を測定している方は紙に記入したグラフ用紙をお持ちになるとスムーズに今後の方針が決められます。
月経困難症
女性の多くは、毎月月経の時期には多少なりとも不快感に悩まされるものです。しかし、「生理痛が重くて立っていられない」「気分が悪くなるので仕事や学校を休まざるをえない」など、月経によって日常生活に支障が出るほどの腹痛や腰痛、吐き気などの症状が出ることを「月経困難症」と言います。
器質性月経困難症(子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、等が原因)でない場合、痛みについては鎮痛剤の内服薬を処方して様子を見ます。また、ピルを処方して症状の軽減を図ることもあります。漢方治療に効果が認められることもあります。
症状によって、黄体ホルモン製剤、GnRHアナログ製剤、ミレーナ(IUS:レボノルゲストレル放出子宮内システム)をおすすめする場合もあります。
更年期について
更年期障害の症状
更年期障害とは、以下のような症状が現れる病気です。
- 顔がほてる
- 汗をかきやすい
- 腰や手足が冷えやすい
- 息切れ、動悸がする
- 寝つきが悪い、または眠りが浅い
- 怒りやすく、すぐイライラする
- くよくよしたり、憂うつになることがある
- 頭痛、めまい、吐気がよくある
- 疲れやすい
- 肩こり、腰痛、手足の痛みがある
当院の治療法
当院では、更年期の症状が見られる方には、ホルモン補充療法や漢方薬の処方などを行います。人間ドックを受けている方は最新の結果をお持ちくだされば、血液検査は不要な場合があります。
HRT(ホルモン補充療法)
[エストロゲン製剤]
HRTにはエストロゲン製剤が使用されます。エストロゲン製剤には飲み薬と貼り薬、肌に塗るジェル剤などがあります。
経口剤
一般的な錠剤の飲み薬です。
服用してから、胃腸を通じて肝臓で代謝され吸収されます。飲み薬なので貼付剤等でみられる皮膚がかぶれるなどの心配はありません。
貼付剤
下腹部などに貼る薬です。
胃腸を通らず、皮膚から直接血液中の中に吸収されるので、胃腸や肝臓への副作用を心配せず使用できます。通常貼付薬が第一選択薬となります。
ジェル剤
肌に塗る薬です。
黄体ホルモン製剤
子宮がある人にはエストロゲン製剤に加えて、子宮体がん予防をするために黄体ホルモン製剤が使用されます。
エストロゲンと黄体ホルモンの配合剤
1製剤中に、エストロゲンと黄体ホルモンが含まれている薬です。子宮がある人にとっては、一つの薬ですむので便利です。
使用方法の種類
HRTにはいくつかの使用方法があります。
症状、子宮を摘出しているかどうか、閉経しているかどうか、閉経している場合は閉経からどれくらい経っているのか、他の病気との関係など、あなたの状態にあわせた方法があります。
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周期的投与
エストロゲン製剤と一緒に、ある一定期間だけ黄体ホルモン製剤を使用する方法です。定期的に月経のような出血があり、閉経前の人、閉経して間もない人に適しています。
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継続的投与法
エストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤、もしくはエストロゲン製剤を毎日使用する方法です。使用開始後、しばらくは不規則な出血が見られますが、時間の経過とともになくなりますので、月経のような出血が嫌な人、閉経から数年経っている人に適しています。
不妊治療
こんなお悩みありませんか?
- ちゃんと妊娠できるか不安
- 妊娠できる身体かどうか知りたい
- パートナーと自分のどちらに原因があるかわからない
当院の不妊治療
当院では、まず月経の周期や妊娠歴、既往症や不妊治療経験などについてお話を伺います。
次に、検査をして、不妊の原因が見つかればその治療を行います。何も異常がないの場合は、排卵日のタイミングに合わせて性交渉をもつ「タイミング法」を試していただきます。
排卵がない場合は、排卵誘発剤を処方する場合もあります。
当院では人工受精や体外・顕微受精などは実施しておりません。
不妊治療開始後、約半年経っても妊娠できない場合は、不妊治療専門のクリニックをご紹介いたします。
各種検査・検診
子宮がん検診
近年、20代~30代の若い世代で子宮頸がんになる人が増えています。また、閉経後の世代では子宮体がんのリスクが多くなります。そのため、20歳を過ぎたら2年に1度は子宮がん検診を受けましょう。
当院では、子宮頸部の細胞診や組織診(コルポ診・パンチバイオプシー診)にも対応しております。
横浜市が行っている子宮がん検診も実施しております。
必要な書類は当院にございますので、保険証をご持参いただくだけで受けられます。
細胞診とは
子宮頸部をこすって細胞を採取し、顕微鏡で異常がないかどうかを調べる検査です。
約1週間後に結果が出ます。
コルポ診とは
コルポスコープと呼ばれる拡大鏡で、病変部を診る検査を行います。子宮頸部の表面の色や血管の様子を見て、異常の有無を判断します。
パンチバイオプシー診とは
コルポ診で異常が見つかった場合、コルポスコープで子宮膣部を診ながら「生検鉗子」という器具を使って病変組織を小さく2~4ヶ所切り取ります。
横浜市子宮がん検診(初・再診療、健診結果診療費込み)※全て税込 | |
子宮頸がん検診 | 1,360円 |
子宮頸がん+体がん検診 | 2,620円 |
保険(3割負担) | |
子宮頸がん検診 | 1,020円 |
子宮体がん検診 | 2,130円 |
子宮頸がん検診+体がん検診 | 2,580円 |
保険診療の場合は別途、初・再診料がかかります。
性病(性感染症)検査
おりものが多い・におう、月経以外の出血がある、陰部がかゆいなどの症状が見られる場合は、当院で性病検査を受けられることをおすすめします。
検査内容は、膣内の分泌液(おりもの)や血液の検査などです。のどの検査が必要な場合は、うがいをしていただいて調べることもあります。
内診に抵抗がある方へ
当院では、より正確な診察・診断ができるよう、必要に応じて内診や経腟超音波検査を行っておりますが、どうしても内診や経腟超音波検査に抵抗がある方は、経腹超音波検査もできます。
そのときは、膀胱に尿をためた状態(おしっこをがまんしている状態)で行いますので、来院直前にお手洗いに行くのは避けていただきますようお願いいたします。
保険適用(3割負担)※全て税込 | |
おりもの検査 | 1,200円 |
クラミジア検査 | 1,100円 |
淋病+クラミジア検査 | 1,320円 |
トリコモナス検査 | 1,200円 |
自費 | |
梅毒 | 2,300円 |
B型肝炎 | 2,100円 |
C型肝炎 | 3,000円 |
HIV | 3,500円 |
保険診療の場合は別途、初・再診料がかかります。